実家暮らしなら貯金と投資をどう分ける?20代会社員向けの考え方

お金を増やす

実家暮らしで給料に余裕が出ると、「貯金と投資を何対何に分ければいいのか」と迷うことがあります。

貯金5割・投資5割のような分かりやすい基準が欲しくなりますが、最適な割合は現在の貯金額や今後の予定によって変わります。

僕自身は、25歳の新卒会社員として実家で暮らしながら、給料から生まれる余剰資金の約8割を投資し、残りの約2割を貯金しています。

ただし、最初から8割を投資すると決めたわけではありません。生活防衛資金や将来使うお金を現金で確保したうえで、現在の配分になっています。

この記事では、実家暮らしの20代が貯金と投資の割合を決める方法を、計算式と僕自身の実例を使って紹介します。

実家暮らしの貯金と投資は「必要な貯金額」から決める

貯金と投資の割合を決めるときは、最初に投資額を決めるのではなく、まず現金でいくら残す必要があるかを考えます。

現金で用意しておきたいのは、主に次の2つです。

  • 急な出費や収入減少に備える生活防衛資金
  • 引っ越しや車の購入など、数年以内に使う予定のお金

この2つを確保するために必要な金額を計算し、それ以外の余剰資金を投資へ回します。

実家暮らしの20代が投資を始めやすい理由や、投資に回してよい余剰資金の基本的な考え方については、「実家暮らしの20代は投資すべき?余剰資金の使い方と注意点」で詳しくまとめています。

この記事では、そこから一歩進んで「毎月いくら貯金し、いくら投資するか」の決め方に絞ります。

貯金と投資の割合を決める3つの計算

自分に合った配分は、次の3つを順番に計算すると決めやすくなります。

1.毎月いくら貯金と投資に回せるか計算する

最初に、手取り収入から生活費を差し引きます。

毎月回せるお金=手取り収入-毎月の生活費

たとえば、手取り25万円、生活費12万円なら、貯金と投資に回せる金額は月13万円です。

ここで計算する生活費には、実家に入れるお金、通信費、交通費、交際費、趣味など、実際に使っているお金を含めます。

実家暮らしで毎月いくら残せるのかは、「実家暮らしの社会人はいくら貯金できる?新卒1年目の実例も公開」で詳しく紹介しています。

2.目標までに毎月いくら貯金する必要があるか計算する

次に、必要な現金をいつまでに用意したいかを決めます。

毎月必要な貯金額=目標額までの不足分÷必要になるまでの月数

たとえば、引っ越しなどに備えて、あと60万円を1年間で貯めたい場合は次のようになります。

60万円÷12か月=月5万円

この場合、毎月5万円を貯金すれば、1年後に目標へ到達する計算です。

生活防衛資金と将来使うお金の両方が必要なら、それぞれの不足分を計算して合計します。

3.残った金額を投資額にする

毎月回せるお金から、毎月必要な貯金額を差し引きます。

毎月の投資額=毎月回せるお金-毎月必要な貯金額

先ほどの例では、毎月回せる13万円のうち5万円を貯金するため、投資に回せる金額は8万円です。

  • 貯金:5万円
  • 投資:8万円
  • 割合:貯金約4割・投資約6割

この方法なら、最初に割合を決めるのではなく、自分に必要な現金から逆算して配分を決められます。

状況別に見る貯金と投資の配分例

具体的な配分は人によって異なりますが、現在の状況に応じて次のように考えられます。

手元の現金がほとんどない場合

生活防衛資金を確保できていないなら、最初は貯金を優先します。

貯金10・投資0から始めても問題ありません。少額から投資も経験したい場合は、貯金7・投資3など、貯金を多めにします。

必要な現金を作っている途中の場合

生活防衛資金はあるものの、引っ越しなどに向けた貯金も増やしたいなら、貯金5・投資5などの配分が考えられます。

目標額と期限を決め、毎月必要な貯金額を確保してから投資額を設定します。

必要な現金を確保できている場合

生活防衛資金と近い将来に使うお金を確保できているなら、貯金2・投資8のように投資を多めにできます。

ただし、8割という数字自体を目標にする必要はありません。必要な現金を差し引いた結果として、投資割合が高くなるという順番が大切です。

25歳・実家暮らしの僕は貯金約2割・投資約8割

僕の現在の収入と生活費は次のとおりです。

  • 手取り収入:月約26万円
  • 生活費:月約10万円
  • 貯金と投資に回せるお金:月約16万円

生活費には、実家に入れている月3万円も含まれています。

給料からの基本投資額は月12.3万円です。内訳はS&P500に10万円、NASDAQ100に2.3万円です。

毎月回せる約16万円から投資額の12.3万円を差し引くと、残りは約3.7万円になります。このお金は貯蓄用口座へ移しています。

  • 貯金:約3.7万円
  • 投資:12.3万円
  • 貯金の割合:約23%
  • 投資の割合:約77%

端数をまとめると、現在の配分は貯金約2割・投資約8割です。

貯金額は毎月固定しておらず、12.3万円の自動積立と生活費を差し引いて残った分を貯蓄用口座へ入れています。

また、生活防衛資金は実家暮らしであることを考慮し、生活費3か月分の約30万円を目安にしています。これとは別に、2〜3年後を目安に実家を出る可能性を考えて、将来使うお金も現金で確保しています。

具体的な現金資産額は公開していませんが、生活防衛資金と将来使うお金を投資資産とは分けているからこそ、現在は余剰資金の約8割を投資に回せています。

貯金と投資の割合を見直す3つのタイミング

貯金と投資の割合は、一度決めたら終わりではありません。状況が変わったら計算し直します。

必要な貯金額に到達したとき

生活防衛資金や将来使うお金が目標額に到達すれば、それまで貯金していた金額の一部を投資へ回せます。

僕も必要な現金を十分に確保できれば、今後は投資額をさらに増やす方針です。

大きな支出の予定が具体化したとき

一人暮らしや車の購入など、使う時期と必要額が具体的になったら、もう一度不足額を計算します。

期限までに必要な金額を貯められない場合は、一時的に投資額を減らして貯金を増やします。

収入や生活費が変わったとき

昇給や転職で収入が変わったときだけでなく、実家を出て生活費が増えたときも配分の見直しが必要です。

以前と同じ投資額を守ることより、現在の収支に合った配分へ変更する方が無理なく続けられます。

まとめ|割合ではなく必要な貯金額から逆算する

実家暮らしの貯金と投資は、最初から割合を決めるのではなく、必要な貯金額から逆算すると決めやすくなります。

計算する順番は次のとおりです。

  1. 手取りから生活費を引き、毎月回せるお金を計算する
  2. 生活防衛資金や将来使うお金の不足分を確認する
  3. 期限までに毎月いくら貯金する必要があるか計算する
  4. 残った余剰資金を投資に回す

僕の場合は、給料から生まれる余剰資金約16万円のうち、12.3万円を投資し、残った約3.7万円を貯金しています。その結果、現在の配分は貯金約2割・投資約8割です。

ただし、この割合は生活防衛資金と将来使う現金を別に確保しているから成り立っています。

大切なのは「何割投資すべきか」を先に決めることではありません。自分に必要な現金と期限を整理し、残ったお金を無理のない範囲で投資へ回していきましょう。

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